11時半には「武蔵野書店」のご主人が到着しました。

takuzemi2009-09-07

古本屋さんのご主人に要らなくなった本を引き取ってもらうことになっています。朝は自宅の居間で客人の到着を待ちながら、読書を楽しんだり、Webをサーフィンしたりして過ごしました。Googleで「ボヌフォワ」で検索してみたら、論文のPDFファイルが沢山見つかりました。面白そうなものをプリントアウトしてみたのですが、結構な量になってしまいました。読むのが大変そうです。
その中の一つ、東京海洋大学の小山尚之先生の「寝入る前の妖精譚:シュルレアリスムを語るイヴ・ボヌフォワ」を面白く読みました。プリントアウトすると20ページ近くになる力作です。「ドゥーヴの動と不動」の成立過程についての詳しい分析があり勉強になりました。シュルレアリスム、とりわけアンドレ・ブルトンに対するボヌフォワの考え方も分かりやすく語られていて説得力があります。ボヌフォワシュルレアリスト的イメージを「妖精譚」の世界に属するものとして捉えているという指摘も愉快なものでした。
11時半には「武蔵野書店」のご主人が到着しました。200冊近くある本を査定してもらいました。20分ほどで話がまとまり、本は段ボールの箱に詰められ、台車に乗せられて、運び出されていきました。