「読解の精度を上げる方法を鍛えたい」という一点です。

takuzemi2009-09-09

朝からどんよりとした曇り空です。意気が上がりません。午前中は我が家の居間で読書をして過ごしました。高田瑞穂氏の『新釈 現代文』(ちくま学芸文庫)を読んでいます。大変に勉強になります。ぼんやり頭の私ですが、このところ考えていることがあります。何とか「読解の精度を上げる方法を鍛えたい」という一点です。そして、自分の方法だと言えるようになった部分は、若い諸君に伝えていきたいという願いです。まだまだ一時の夢想に過ぎませんが・・・。
三浦哲郎氏の短編集『みちづれ』も読み進めています。作家という人種はよくもこれ程多様な人物たちになり代われるものだと感心してしまいます。アラゴンも一人の作家の中には「可能態としての無数の<我々>」が存在しているのだと言っています。三浦氏もそうした「あり得たかも知れない生」を見事な形で描き切っています。
背広に着替えました。コンピュータが重いので、娘に貰ったバックパックに詰め込みました。荷物を背負って午後は大学に移動しました。途中、新越谷VARIEの旭屋書店で鈴村和成先生の『村上春樹・戦記/『1Q84』のジェネシス』(彩流社)を買ってしまいました。懲りない私です。