『俳風三麗花』が面白くて読み耽ってしまいます。

takuzemi2009-09-13

家人と娘とは今日は格安のバス・ツアーに出掛けることになりました。目的地も知らされていない「マジカル・ミステリー・ツアー」とのことです。帰ってきて話を聞いたら「山梨あたりに行ってきた」ということになるのでしょうか。・・・息子の方は今日も仕事が待っています。文句も言わずに休日でも出勤していく姿に頼もしいものを感じます。
私は居間の食卓を作業用に独占して、来週一週間の仕事の仕込みを少々片付けました。必要な書類に優先順位を付けて、袋ファイルに投げ込み、内容の見出しを書き込んでおきました。

昨夜から読み始めた三田完さんの『俳風三麗花』(文春文庫)が面白くて、ついつい仕事を怠けて読み耽ってしまいます。句会でのやり取りの様子が実にリアルに描き込まれています。句の優劣を競い合う「選句」のプロセスの緊張感が、まるで自分も句会に参加しているかのような臨場感で描かれています。昭和の初期という時代設定も成功しています。何よりも三人の若い娘たちの描き方がしっかりしています。登場人物たちが作った俳句までもが見事に人物ごとに描き分けられているのには感心してしまいます。