村上春樹著『羊をめぐる冒険』を読了しました。

隣でリハーサルを聞かされていた家人が辛口の批評を口にします。私の講座は色々と詰め込み過ぎて、雑然としていて、話の筋がちっとも見えないと手厳しい意見なのですね。家人の批判を聞いて、がっくりと落ち込んでしまいました。・・・昼飯を済ませてから、午後はハンドアウトの見直しに取り掛かりました。
ハンドアウトを段落ごとの断片にカットしてしまいました。この断片をシャッフルして新たな組み合わせを考えました。いくつかの断片を前方に移動したり、後方に残したりという操作で、多少とも以前よりはすっきりとした流れが作れたようです。
先日から読み進めていた村上春樹著『羊をめぐる冒険』(講談社文庫・上下)を読了しました。20年以上も前に一度読んでいるのはずなのですが、細部をすっかり忘れてしまっているので、初めて読むのと変わりはありません。けれども、ラストシーンの上り列車の発車の時刻とシンクロナイズされた鼠の別荘の爆発のシーンには強烈なデジャヴ(既視感)を感じました。このシーンの強烈なイメージだけは忘れっぽい私も忘れてはいなかったようです。