この落差がユーモアを生んでいるのですね。

2限の2年生のクラスではテクストの「パッショネマン」第9章の対話をまずは読み上げました。対話の部分についての設問の答えを考えました。次に文法のコーナーに入って、受動態やジェロンディフの作り方を学びました。最後にオルセー美術館のDVDを少々見て午前中の授業を終えました。
実は明日の土曜日にも仕事が入っています。これで3週間ほど連続で土曜日に仕事が入ってしまいました。いささか疲れも溜まってきています。昼休みは研究室で『ねじまき鳥クロニクル』などを読んで過ごしました。1時を過ぎてから学食に移動して遅い昼食を済ませました。(雨の日の学食はいつも込み合います。)
5限の3年生のゼミではマリーズ・ブリュモンの『『星の王子さま』を学ぶ人のために』(世界思想社)を輪読しました。今日読んだのは「独創的なエクリチュール」の章です。独特のユーモアと詩情とを湛えた『星の王子さま』のテクストの中にユーモアが成立するための仕組みを著者は捜し求めています。大人と子供との感覚の「ズレ」(gap)に著者は着目します。子供だった頃のパイロットが大人たちに「ゾウを飲み込んだウワバミ」の絵を見せると、「どうして帽子が怖いんだね」という答えが返ってきます。この落差がユーモアを生んでいるのですね。