三浦哲郎の「とんかつ」を選んで読んでみることにしました。

午後の1時過ぎには学生食堂で昼食を取りました。研究室に戻って雑用を片付けました。午後には卒論の草案を取りにきたYさんとしばらくお喋りをしました。『星の王子さま』に付いての卒論を書き進めているのです。なかなか良く書けているので、方向を変えずに書き進めれば良いでしょう。・・・フランス語に付いて質問に来たSさんともしばらく一緒に練習問題を考えました。
5限のゼミの教材を作りました。このところ和敬塾で開催される「K先生の読書会」で使われた素材を参考にさせていただいています。今日は三浦哲郎著『みちづれ』(新潮文庫)から短編「とんかつ」を選んで読んでみることにしました。実に見事な短編で、ゼミでの精読が楽しみです。
5限のゼミでは「とんかつ」を読んでみました。北陸の城下町の裏通りにある目立たない和風の宿が舞台です。ある日、奇妙な親子連れの客が泊まりに来ます。高校受験でもただの物見遊山の旅でもなさそうな二人の客の目的は何なのか、女将の視点から中年の母親とまだ中学生の息子の物語が語られます。表題になっている「とんかつ」が作品の重要な要(かなめ)になっていることが良く分かります。
今日はなかなか楽しいテクストを読み上げることができました。放課後にはゼミ生のMさんとしばらくお喋りを楽しんでから帰路に着きました。