「悪い血」を精読する作業と取り組みました。

takuzemi2009-10-14

朝は6時20分に起床しました。起き抜けの時間は芒洋とテレビを見て過ごしてしまいました。久し振りに背広とネクタイという格好でバックパックも背負って家を出ました。武蔵野線の車中では座席を確保することができて、『ダンス・ダンス・ダンス』も少々読み進めることができました。
9時からは相棒のFさんと「ランボー読書会」を楽しみました。今日は『地獄の季節』の中の一章「悪い血」を精読する作業と取り組みました。ガリア人を先祖に持ち「悪い血」を受け継いでいる語り手が、過去によって規定される自分を見詰めつつ、自分はどこから来たのかと問いかける物語だと言えるでしょうか。
この語り手は恐ろしく変わり身が早いのが特徴です。今まで寄って立っていた立脚点を放り出して、別なところに行ってしまうような感じもあります。ランボーのテクストを楽しんでいるうちにたちまち90分が過ぎてしまいました。
空き時間には図書館に移動しました。漱石についての新刊が3冊も入荷していたので、すべて借りておきました。地下の閲覧室に降りて、浦澄彬『村上春樹を歩く』(彩流社)も借りておきました。学生食堂で早目の昼食を済ませて研究室に戻りました。