何と『中島敦「山月記伝説」の真実』でした。

午後の1時からは学科会議、2時40分からは教授会と会議が続きました。6時間近く続いた会議が終わって、いささか草臥れて帰路に着きました。昨日新聞の広告で見て「欲しいな」と思った本があったのを思い出しました。新越谷のVARIEの旭屋書店に立ちよって探してみました。新書のコーナーの新刊書の棚に平積みにされていたので、さっそく一冊買い求めておきました。島内景二著『中島敦山月記伝説」の真実』(文春新書)です。
武蔵野線南越谷駅の雑踏するホームで、ばったりと中文科のU先生と出くわしました。「やあやあ!」と笑顔の先生です。U先生は「そうそう」と言うと、カバンの中をごそごそと何やら物色し始めました。やがて取り出したのは丸善のブックカバーを被った一冊の本です。「山本先生にお見せしようと思ったんです」と言いながら先生が見せてくれたのは何と『中島敦山月記伝説」の真実』でした。私の方でも買ったばかりの同じ本を取り出して先生にお見せしました。車中でのお喋りが盛り上がりました。
先生は小日向に下宿していた学生時代のお話や白山に下宿していた友人のお話や友人と雪の日に出掛けた雑司ケ谷の墓地の思い出を楽しく語ってくれました。(漱石のお墓を詣でたのですね。)