『村上春樹クロニクル』を借りて研究室に戻りました。

午後の1時過ぎに学生食堂まで出掛けました。定食の副食、つまりご飯抜きのおかずのみの料理と味噌汁をいただきました。昼食を済ませて研究室に戻り、読書の時間を持ちました。篠沢秀夫先生の本やAlbert CamusのLe malentendu(誤解)を少々読みました。
午後の3時過ぎには図書館に移動して、フランス演劇関係の書物を物色しました。アポリネールの戯曲なども当たってみましたが、今日は見るだけにしておきました。鈴村和成著『村上春樹クロニクル』(洋泉社)を借りて研究室に戻りました。
5限の3年生のゼミでは学生諸君からメールで送ってもらった感想文を読み合わせることから始めました。小林秀雄の「無常ということ」(抜粋)についての感想です。Sさんは「〈生きている人間〉と〈死者〉との間に明確な境界を引き、ことさら死者の美しさを強調する筆者の考えは私には理解しがたいものであった」と明確に反対の立場を出してきました。
本番では4年のゼミで読んで好評だった原研哉さんの「白」と題されたエッセイを読みました。「決断には大きなエネルギーが必要だ」と語り、「言葉を書き付ける行為には、ほんとうは大変な覚悟が必要なのだ」と主張しています。(写真は図書館の入り口です。)