『村上春樹 イエローページ』を読みました。

昼休みには小論文の添削を頼みに来る学生諸君に対応しました。それぞれに工夫を凝らして一所懸命に書いた痕跡が見られて好感が持てます。「もう一歩、頑張ってごらん」と声を掛けておきました。
学生食堂に移動して昼食を済ませました。午後は空き時間があります。研究室に戻って読書の時間を持ちました。加藤典洋著『村上春樹 イエローページ』(幻冬舎文庫)です。第2巻は『ノルウェイの森』、『ダンス・ダンス・ダンス』、『国境の南、太陽の西』、そして『ねじまき鳥クロニクル』と村上ファンにはたまらない美味しそうな作品が並んでいます。私は『ねじまき鳥』が大傑作だと思っていますが、個人的には『国境の南、太陽の西』も大変に気に入っています。「島本さん」と「イズミ」の服の色を二項対立軸として読み解く加藤さんの分析にも感心しました。
3限と4限の空き時間には4年ゼミ生のT君とYさんも次々とやって来ました。T君は卒論の草案を読んでくれという相談です。Yさんは卒論発表会の段取りをどう進めようかという相談です。しばらくお喋りをして過ごしました。
5限の3年生のゼミでは吉見俊哉さんの「ディズニーランド」と題された評論を読みました。ディズニーランドの何が多くの人々を引きつけるのかという問いに対する解答の試みとなっています。