Fさんと二人でランボーの『地獄の季節』を読み進めました。

takuzemi2009-11-18

朝はかなり冷え込みました。コートのポケットに別冊宝島編集部編『「村上春樹」が好き!』(宝島文庫)を突っ込んで、バックパックを背負って家を出ました。車中では手持ちの文庫本を楽しむのが通勤時の習慣です。
大学に着いて研究室に入り、大きな机の上の本やら書類やらを片付けました。作業スペースを作り出さないことには読書会もできませんので・・・。
9時からは相棒のFさんと二人でランボーの『地獄の季節』を読み進めました。この作品は一人称の話者が語る物語です。話者の背後には想定される背景が当然存在するはずです。話者の立ち位置と言っても良いでしょうか。(例えば話者は白人であり、今はヨーロッパにいるなどです。)ところがその背景が突然、まったく見知らぬ風景に一変してしまうのですね。(例えば話者は黒人の視点から白人の来襲を迎える立場に立たされます。)こうして話者の視点を変化させることで、ランボーデカルト的な理性の語りからは生まれない「反コギト」とでも言えそうな風景を生み出しているように思われます。
今日はだいぶテクストから脱線して雑談を楽しんでしまいました。あっと言う間に90分が過ぎてしまいました。
午後は会議が並んでいます。学生食堂に移動して早めに昼食を済ませておきました。