「多文化から見る夏目漱石」というテーマで話し始めました。

takuzemi2009-11-27

今日は「こしがや市民大学講座」でお話をする予定です。朝は背広にネクタイで家を出ました。越谷駅で下車して中央市民会館に向かいました。入試委員を務めていた頃には、入試のシーズンというと越谷のホテルに宿泊したものです。懐かしい街なのです。・・・大通りの銀杏並木が黄色く紅葉していて実に綺麗です。9時過ぎには市民会館に着いて、エレベーターで5階の会場に上がりました。
越谷市役所生涯学習課のSさんたちと少々打ち合わせを済ませておきました。プロジェクターのセッティングに少々手間取りましたが、無事にノートパソコンも動くようです。集まってくださった市民の方々は約60名ほどです。(中には文教大学生涯学習センターの講座に参加してくださった方もいました。声を掛けていただきました。)
「多文化から見る夏目漱石」というテーマで話し始めました。パワーポイントのスライドを見ながらの講義です。『虞美人草』が初期から中期への転回点となっていることなどをお話ししました。水村美苗さんの論文などを紹介しながら、漱石の世界では「男と男」のホモソーシャルな関係は安定しているのに対して、「男と女」の近代小説的な関係は不安定なものとなるという点を強調しました。
途中で10分間の休憩を入れて、2時間ほどのお話をしました。みなさん熱心に耳を傾けてくれて、楽しい講座の時間が過ごせました。