一息付いていたら教務課からの内線電話が入りました。

takuzemi2009-12-09

朝は8時前に家を出て大学に移動しました。研究室に着いて一息付いていたら教務課からの内線電話が入りました。昨日、気になってローテーションを確認しておいた「総合講座6」(高度情報化社会の種々相)の授業を今日から始めてくれと言うのですね。1月13日(水)からの3回が私の担当だと認識していたので慌ててしまいました。幸い今日はノートパソコンもUSBのデータも持ってきています。引き受けることにしました。
ランボー読書会」の相棒のFさんに待ってもらって講師室に移動し、出席調査票とA4の小テスト用紙だけ用意しておきました。
9時からはFさんと二人でブリュネルのランボー研究書を読み進めました。ランボー村上春樹さんの『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』の主人公の計算士と同様に「私の限定された人生」を暗示している「壁」と対峙し続けたように思われます。「あれが見つかった/何が? 永遠/太陽と溶けあった/海のことさ」(宇佐美訳)という具合に「永遠」を見てしまった詩人にとって、その高揚の昂りが高いほど、日常という砂漠は逆に味気ないものに感じられるはずです。それを喪失感と言い換えても良いでしょうか。しかし、そうした喪失感に満ちた味気ない日常を生きる「地獄堕ち」の報告としてもランボーの作品は圧倒的です。