二人で散歩に出掛けることにしました。

takuzemi2010-01-04

昨夜は家人と二人でバルザック原作の映画『ゴリオ爺さん』を観ました。19世紀のパリの雰囲気が間近に伝わってくる見事な演出です。苦労して財産を貯えたゴリオ爺さんは、二人の娘を大貴族と銀行家に嫁がせて、自分は貧乏下宿でつましい生活を送っています。ゴリオの運命は非業の死に向かって、ゆるやかに変転していきます。その周辺には野心を抱く青年ラスティニャックや逃亡中の犯罪者ヴォートランも同宿しています。歌手のシャルル・アズナブールゴリオ爺さんの役を好演しています。
明日は家人の仕事初めなので、今日のうちに二人で散歩に出掛けることにしました。ちょっと遠出になるのですが、埼玉県小川町にある温泉を訪ねてみようということになったのです。テレビの番組で評判を知り、インターネットで調べてみた温泉です。
Yahooの「路線」で目的地までのルートを確認し、10時過ぎには家を出ました。武蔵浦和10時22分、朝霞台10時39分、小川町着11時34分という行程です。
電車が川越市を出て、霞が関に差し掛かると、入間川が見えてきます。この河の上流には昔暮らしていた狭山市があるわけです。河の名に懐かしさを感じました。(なにしろ私の通っていた小学校は「入間川小学校」だったものですから。)
鶴ヶ島の手前では東洋大学の広大なキャンパスが見えてきます。昨年はこのキャンパスの向こう側にある名細(なぐわし)中学校までM君の研究授業を見に行ったものでした。