午後は4年ゼミ生の諸君が研究室にやって来ました。

図書館に借りていた本を返却しなければなりません。借用期限を越えて返却しないと、ペナルティーが付くのです。キャンパスを横切って図書館に移動しました。5冊ほど借りていた返却期限ぎりぎりの本を返却して、新たに3冊を借りておきました。内田樹村上春樹にご用心』(アルデスパブリッシング)、大塚英志村上春樹論−サブカルチャーと倫理』(若草書房)、高橋正雄漱石文学が物語るもの』(みすず書房)の3冊です。
午後の空き時間には4年ゼミ生のS君、T君、そしてMさんが研究室にやって来ました。いずれも提出日を一週間後に控えた卒論の相談です。Mさんはかなり重症の風邪をひいている様子で心配でした。何とか頑張って書き上げて欲しいものです。
5限の3年生のゼミでは『ちくま評論入門』所収の森川嘉一郎氏の評論「技術と文化」を読んでみました。
コンコルドやB−2707に見られる60年代の飛行機が国家戦略に結び付いていたのに比べて、いわゆる「ジャンボジェット」のB−747以降は大幅な運賃値下げによって、一般の人々が使える飛行機が誕生したのだと森川氏は語ります。森川氏が最終的に求めているのは権力のための情報技術ではなく、個人のための情報技術だという結論のようです。(ゼミ生の諸君はお正月休みにはアルバイトに忙しかった諸君が多いようです。8000字のレポートに取り掛かるように伝えておきました。)