「湯けむり横町」まで出掛けることにしました。

別所沼から帰宅して読書の時間を持ちました。昨日、大宮のジュンク堂書店 で買ってきた宮崎かすみ著『百年後に漱石を読む』(トランスビュー)です。英文学・思想史を専門とする研究者が漱石のテクストの読解に挑戦しています。第1章は「モナ・リザと吸血鬼」と題されています。副題が「『それから』を循環する血と金」となっています。漱石の英文学の知識が漱石のテクストの中に書き込まれていないわけはないという立場で書かれています。大変に面白い研究書ですが、漱石のテクストの外側に宮崎氏の「理論的構築物」が、漱石とは何の関係もないままに成立してしまうのではないかという感想も抱きました。
最近は一人用の鍋料理をスーパーで買ってきて昼食にすることが多くなっています。家人に調理してもらって昼食を済ませたら、猛烈な睡魔が襲ってきました。シエスタを取ろうかとも考えたのですが、気を取り直して「湯けむり横町」まで出掛けることにしました。大宮駅の西口から一時間に一本の送迎バスが出ています。この銭湯は手軽さが有り難いのですね。送迎バスの窓から郊外の風景を眺めていると小旅行の雰囲気も楽しめます。駅前のSofmapで買い求めたコンピュータの本を読みながら旅行気分を楽しみました。銭湯では地区入試で草臥れた身体をのんびりとさせて楽しみました。(なぜかカラオケ・ショウが上演されていて、舞台が賑やかなのが残念でした。私は昔から音のしない温泉の方が好きですので。・・・)