『村上春樹イエローページ』は絶好のタネ本です。

 加藤典洋氏の『村上春樹イエローページ』(1〜3、幻冬舎文庫)は村上春樹の作品について考えようという時の絶好のタネ本です。明治学院大学でのゼミと読書会を通じてのさまざまな読みの試みも書き込まれていて楽しめます。春休みの間に再読してみるつもりで、書き込みをしても良い3冊を決めました。スキャナーで読み取る必要も出てくるかも知れません。こちらはプラスアルファの3冊を用意しました。(そのうちの1冊は須原屋書店に注文したものが入荷するのを待っている状態です。)書き込み用の3冊には、遠慮なく蛍光マーカーや水性ペンで感想を書き込むつもりです。再読の成果が学生諸君への講義に反映できれば嬉しいのですが。・・・
 昨夜は実は私にとって大きな一仕事が終わったのでした。友人たちと楽しんでいたメール連句が風船さんの挙句で見事に巻き終わったのです。お恥ずかしいのですが私がまとめ役の宗匠を務めさせていただきました。力量が足りずに、苦労の連続でしたが、反面大変に勉強にもなりました。風船さんからは連句が巻き終わった後で、さっそく全句が記録されたワードのファイルが送られてきました。感謝感激です。嬉しくて涙が出ました。
 連句の友人たちは大学の近くの喫茶店進々堂」の大きな木製のテーブルを囲んで、何時間も文学論を語り合った古い古い仲間たちです。私の手際の悪い宗匠の仕事も温かい目で見守っていただいたように感じています。風船さんの「総集編」をプリントアウトして、ビールをいただきながら再読の時間を楽しみました。(写真は幻冬舎文庫の『村上春樹イエローページ』です。大変に面白い3冊です。)