強風が沼の水面に無数の波頭を造り出しています。

takuzemi2010-02-26

 朝はPierre Daixの『Aragon』を少々拾い読みしました。文中に出てくる人名の「Khrouchtchev」は「フルシチョフ」で良いのかと心配になり、ネットで確認してみました。それは良かったのですが、ついでにヘルダーリンの『ヒューペリオン』などについても調べ始めてしまいました。調べているうちに何と松岡正剛氏の「千夜千冊」のサイトにたどり着きました。
 このページが何と「8月14日に小夜子が逝った。愕然として、呆然となり、何も手がつかなくなった」という一文で始まる山口小夜子さんへの追悼の文になっているのです。亡くなった彼女に正剛氏がヘルダーリンの『ヒューペリオン』をレクチャーするという形で、急逝した女神への弔問の言葉を書き記しているのでした。
 昼前には気分転換を兼ねて別所沼までランニングに出掛けました。強風が吹いていて、杉花粉の飛散が気に掛かります。イオンで花粉の鼻孔への侵入を防ぐという軟膏を塗って家を出ました。雨の降りだしそうな曇天です。「花と緑の散歩道」を歩いていても余り爽快感がありません。別所沼でも乗りが悪くて、ところどころは歩いてしまいました。強風が沼の水面に無数の波頭を造り出しています。曇天の下でその波が奇妙に白く輝いています。カモたちが群れをなして集まっているのも強風のためなのでしょうか。何とか3000mを走破して帰路に着きました。