「ヴァレリーも耳から音で聴くんですよ。」

 昼休みには同僚のT先生と立ち話を楽しみました。先生は以前からジョルジュ・ブラッサンスが大好きです。その先生がこの頃はヴァレリーの詩が好きになったと言います。「理屈で読むんじゃないんです。耳で聴くと音が何ともいいんですよ!」と仰います。「そうか! ヴァレリーも耳で聴かなきゃ駄目なんだ」と妙に納得しました。ブラッサンスヴァレリーも地中海に面したセートのほとんど同郷人だと言います。先生は近々、彼の地に旅をされると嬉しそうな顔を見せました。二人の詩人たちの墓も訪れる予定だそうです。
 午後の1時からは文学部の教務・教職課程委員会が開催されました。文学部のポリシーについて、次期カリキュラム改定についてなど話し合いが行われました。委員長のW先生からはキャンパス教務・教職課程委員会の話題の報告もありました。「共通教養科目の再編」の動きもあるとのことです。教養教育が充分な成果を挙げているかどうか見直す必要があると言うのですね。自分たちの大学に付いての教育、「自校教育」というテーマなども話題になったとのことです。
 会議のある日はやはり草臥れてしまいます。なかなか本も読めません。帰り道では駅前の須原屋書店に立ち寄って、面白そうな本がないかどうか探してみました。松岡正剛さんの『多読術』(ちくまプリマー新書)を見つけて買っておきました。松岡さんの読書法が学べるなんて、期待できそうですね。(写真は出津橋からの元荒川の眺めです。今日もなかなかの風景を楽しませてくれます。)