大きな白い犬が嬉しそうに尾を振っています。

takuzemi2010-03-04

 大学に向かう道の途中には大きな農家がいくつかあります。立派なお屋敷がいくつも並んでいます。そんなお屋敷の門の前で3人ほどのお年寄りが立ち止まっています。そのうちに庭の中に向かって大きな声を揃えて「ナナちゃーん、ナナちゃーん!」と呼び始めました。お年寄りとは思えないほどの大きな声です。庭に小さな女の子でもいるのかと思って、私もつられてお屋敷の庭を覗き込んでしまいました。ところが返ってきたのは「ワンワン!」という元気な犬の声でした。見れば大きな白い犬が嬉しそうに尾を振っています。「ナナちゃん」は犬なのでした。
 大学に着いて研究室に入りました。4月になったら新入生に配布する冊子の原稿を修正しなければなりません。時間が一年経つと原稿の内容が現実と合わなくなってしまうからです。しばらく考えて赤ペンで修正しました。
 10時40分からは「ランボー読書会」です。今日はランボー研究者のブリュネルの研究書のコピーを読みました。ランボーの『地獄の季節』の中の「錯乱?」に付いての詳細な分析の部分です。読書会を設定するというように時間を決めて勉強しないと、どうしても怠惰な方向に流れてしまいがちな私です。相棒のFさんに引っ張ってもらって、何とかランボーを読み続けています。フランス語のテクストは抽象度の高い言い回しをすることが多いのですね。ブリュネルの文章にもそうした傾向が強くあります。その辺を具体的なものに当てはめて読解していく工夫が必要なようです。