村上春樹の『1973年のピンボール』を読み始めました。

takuzemi2010-03-09

 今にも雨が降り出しそうな曇り空です。午後には日文科の卒業祝賀会で人形町のロイヤルパークホテルまで出掛ける予定です。それまでに軽い本でも読もうと思い立ち、村上春樹の『1973年のピンボール』(講談社文庫)を読み始めました。ずっと昔に読んだことがあると勘違いしていました。読み始めてすぐに初めて読む本だと気付きました。村上春樹に関する評論を沢山読んだので、粗筋や引用の断片から『1973年のピンボール』像が出来上がってしまったのかも知れません。
 読み進めていくうちに、著者のストーリーテリングの巧みさに乗せられてしまいます。3分の1ほどを読んだところで人形町への移動を開始する時間になってしまいました。背広に着替えて傘を持って家を出ました。
 11時1分の快速で武蔵浦和から移動を開始しました。赤羽で京浜東北線に乗り換えて上野に出ました。中央改札から地下鉄日比谷線までは長い地下通路を歩かねばなりません。何とか乗り換えも上手くいって人形町に着きました。
 人形町は家人の生まれ育った土地です。私にとっても懐かしい町なのですが、このところとんとご無沙汰が続いていました。地下鉄のA1出口を出て水天宮の方向に歩き始めました。交差点で信号待ちをしているO先生を見掛けて声を掛けました。O先生とぼそぼそとお喋りをしながら、ホテルまで歩きました。少しばかり雨がぱらついてきたようです。帰りには本降りになりそうな雲行きです。