ブリュネル先生に素敵な宿題を出していただきました。

takuzemi2010-03-18

 週に一回の「ランボー読書会」が「また一週間が過ぎた」ことの指標になっているようです。しかも、その一週間の経過の早さにも毎度のことですが驚かされてしまいます。今朝は何とも温かな朝です。武蔵野線に乗ってゆっくりと大学に移動しました。車窓から眺めていると早咲きの桜や紅梅の姿が遠景に望まれます。純白のコブシの花も遠目に見えてきます。大学では守衛さんに研究室の鍵束を借りて3号館の7階に昇りました。
 今日も相棒のFさんとの「ランボー読書会」を楽しみました。ブリュネルのランボー論を読み進めました。ランボーのテクストは言葉が本来意味していることとは異なる「別のこと」を語ってしまっているのだとの指摘があり、妙に感心してしまいました。Fさんと私とで漱石やら村上春樹やらに例を取りながら、「別のこと」を語るテクストとはどのようなものなのかを考えてみました。加藤典洋氏の言う「喚喩的なテクスト」という言葉もヒントになりそうです。ブリュネル先生に素敵な宿題を出していただいたような気分になりました。
 帰路は新越谷の駅の構内の「小諸蕎麦」に立ち寄りました。御法度のかき揚げ蕎麦をいただきました。窓際の席で食べていたら、ガラス窓の向こうに若い同僚のA先生の姿が見えました。思わず手を振ってしまいました。A先生は私と入れ違えに蕎麦屋に入ってきました。これから一仕事を片付けに大学に出掛けるところだと言います。
 武蔵浦和まで戻って駅前の須原屋書店に立ち寄りました。今日の目的は本の物色ではありません。村上春樹の『1Q84』を予約しておいたのです。4月16日の発売日が待ち遠しい気分です。