千頭発15時23分のSL列車で家山駅を目指しました。

 千頭駅にアクセスする手前の細い山道で沢山の大型バスが詰まってしまいました。登りの車と下りの車がギュウギュウ詰めになって、うまくすれ違うことができません。交通整理の警官を呼んで手助けしてもらうということになりました。幸い千頭の駅には時間に間に合って到着しました。
 千頭発15時23分のSL列車で家山駅を目指しました。SLは黒い煙を吐きながら鉄路を邁進します。客車も大変にレトロなものです。明治の頃の旅客になったような気分です。漱石の『三四郎』で主人公の三四郎が広田先生と同席する汽車の場面や『草枕』の画工の「汽車論」などを思い出してしまいました。
 家山駅はさまざまなツアーの客たちがごった返していました。駅の改札を出て桜のトンネルを目指しました。バスの添乗員さんから簡単な地図をいただいてあります。二年ほど前に大学時代の友人たちと同じ家山の桜を楽しんだ記憶もあります。満開の桜のトンネルの下を抜けて、文化センターの下の大型バスの駐車場まで着きました。
 バスはいよいよ武蔵浦和への帰路を目指します。残念ながら東名高速はかなりの渋滞でした。なかなかバスは前に進みません。足柄サービスエリアでの休憩時間にはマクドナルドのハンバーガーを買い込んで、家人と二人で食べてしまいました。(二人とも15年ぶりぐらいのマクドナルドでしょうか。)
 本日の午後4時に開通したばかりの首都高速東京環状線山手トンネルを抜けて武蔵浦和に帰りました。予定よりも二時間ほど遅れての到着です。午後の11時になってしまいました。(写真は駿河湾クルーズの遊覧船の甲板です。船のともづなが旅愁を誘います。)