院長のK先生は「噛み合わせ」の専門家です。

 午後も新入生向けの「多文化理解コース」のオリエンテーションが入っています。これは同僚の先生方にお願いして、一足早く帰路に着きました。うっかりして歯医者さんの予定を入れてしまったからです。
 現在通っているK歯科の院長のK先生は「噛み合わせ」の専門家です。全身のバランスの具合・不具合まで歯の「噛み合わせ」と関連してくるという考え方です。そのために整体の専門家や足と靴の専門家の指導も取り入れています。歯だけでなく全身のバランスを見直すという方向性を重視しているようです。
 歯医者さんから帰って、自宅の居間でDELLのデスクトップを起動しました。最近、余り点検していない「仕事用フォルダー」が気に掛かります。文学講義のデータなどを開いて、新学期の冒頭数回分の授業が進められるか点検しておきました。
 研究費で買った「國文学」の十数冊のバックナンバーから、面白そうなものを自宅に持ち帰って読んでいます。今日は「國文学 村上春樹−予知する文学」(学燈社、7年3月号)を読んでみました。竹田青嗣氏は村上春樹を巡る批評家たちの賛否両論に触れて、否定論者たちは文学を社会的な「正しさ」のリトマス紙によって判定しているのではないかと疑問を投げかけています。しかし文学の本質は「社会性」にあるのではないとも主張しています。私にはすんなりと納得のいく論旨でした。