午後は「演劇論」のハンドアウトを精読しておきました。

 『合本俳句歳時記(第四版)』(角川学芸出版)を愛用しています。歳時記というものはやはり句を作りながら参照するのが正統的な使用法ですね。気に入った季語を探して、句の中にはめ込んでいく作業には、言葉の物質的な側面への歩みよりという契機も感じられます。夢中になって遊んでいるうちに3時間ほども経ってしまいました。発句、脇、三句、四句目・・・と没になった句も含めて12句ほども作ってしまいました。
 家人の作ってくれた焼き肉をいただいてから、午後は「演劇論」のハンドアウトを精読しておきました。段落の冒頭にナンバーを打ってから、各段落の内容をノートに短く要約していきます。(この作業は授業中にも学生諸君に作業してもらう予定です。)火曜日の初回の授業では『オイディプス王』のDVD鑑賞を中心に進めようと考えています。
 今日は一日デスクワークで過ごしてしまいました。夕方には駅前の須原屋書店まで散歩に出掛けました。文庫本のコーナーを見ていたら村上春樹さんの『ねじまき鳥クロニクル』や『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』の新装版が出ているのに気付きました。手に取ってみたら『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』の地図などもイラストが入って旧版とは変わっています。活字もだいぶ大きくなったような印象を受けました。4月16日の『1Q84』Book3発売に向けた新潮社の戦略なのでしょうか。活字が大きくなるのは視力の弱い私のような老人にとっては大歓迎です。