キャンパスに住み着いている猫たちも姿を見せません。

takuzemi2010-04-15

 何とも寒い雨の朝になってしまいました。冬物の背広に逆戻りです。ベストを身に着けて、コートも羽織って家を出ました。こんな寒い朝には気分も滅入ってしまいます。越谷へと向かう武蔵野線の車中では辰濃和男『ぼんやりの時間』(岩波新書)を読み始めました。私のようなぼんやりとした人間が読むべき本ではないかも知れません。
 2限はフランス語の授業です。テクストとして「えすかるご」を使っています。まだ導入の部分で足踏みしている状態ですね。今日はフランスの地理、フランスの統計などの文化面の理解を冒頭に置きました。それから「あいさつ」に関するDialogue(対話)を学びました。プリントを配布してフランス語の特徴についても簡単に学びました。最後にNHKで放映された「オルセー美術館」のシリーズの中からルノワールに付いてのビデオを少々見て授業を終えました。
 昼休みには日文科のI君が研究室にやって来ました。フランスの天才少年詩人ランボー散文詩『地獄の季節』を原文で読んでみたいと言います。篠沢秀夫先生の訳が素晴らしいので勧めておきました。(この本には原文も収録されています。大変に便利な一冊なのですね。)
 傘を差して725教室まで「文学」のハンドアウトをセットするために往復しました。キャンパスは相変わらずの雨です。寒さに首をすくめるような天気です。キャンパスに住み着いている猫たちも姿を見せません。雨の降らない場所に避難しているのでしょう。