10時40分からは恒例の「ランボー読書会」です。

takuzemi2010-05-07

 風の強い朝になってしまいました。天気予報では午後から雨になるとのことです。大きな傘も用意して家を出ました。武蔵野線の車中では先日から夏目漱石の『三四郎』読み返しています。実は目白の和敬塾で開催される予定のK先生の「文学セミナー」で『三四郎』を採り上げると聞いています。その下調べも兼ねての読書です。書き込みのない純白な状態で読み直したいと考えて、岩波文庫の一冊を新調しました。
 出津橋の上には沢山の小さな鯉のぼりが風になびいていました。大学に着いて先ずは研究室で一休みしました。それから来週の「文学」のハンドアウトを用意しておきました。しばらく様子を見ることにして、ホワイトボードに磁石のバーで貼り付けておきました。
 10時40分からは恒例の「ランボー読書会」です。相棒のFさんと今日もブリュネルの研究書のコピーを読み進めました。『地獄の季節』の中の一章「錯乱?」についてのテクストです。ブリュネルはランボーの内に「ここから先には行けない」という「限界の体験」のようなものが有ったと示唆しています。そこから逆説的にある種の啓示のようなものが生まれるのではないかと言うのですね。今日は大変に面白くテクストを読み進めることができました。
 昼休みには同僚のN先生たちと準備室でのお喋りを楽しみました。コンピュータのエラーメッセージを巡っての四方山噺となりました。昼休みには学生が来る予定なので研究室に戻りました。やって来たのは4年ゼミ生のSさんです。スーツ姿です。今日は就職活動のための写真撮影が有ったとのことでした。ところで4年ゼミ生の諸君に取っては「卒論題目」の提出締め切りが目前に迫っています。提出用の書類一式をSさんに手渡しておきました。