『『星の王子さま』を読む人のために』を読み進めました。

 午後の1時を回ってから学生食堂に移動しました。(この時間帯になると少しだけ混雑が緩和されてきます。)このところ蕎麦を食べる機会が増えています。窓際のカウンター席に座って食べていたら、副学長のN先生が隣の席にやって来ました。要職に付かれてから学内の仕事がお忙しいとのことです。毎日、帰宅が夜遅くになってしまうとおっしゃいます。
 研究室に戻って、図書館に返却しなければならない数冊の本を捜索しました。大学に来るたびに「ペーパーチェイス(紙追放)」を続けているのですが、なかなか研究室が片づきません。(借りている本のリストは朝方に自宅から大学図書館のホームページにアクセスして、「マイライブラリー」の情報をプリントアウトしてあります。)あちらこちらに散逸していた本をかき集めておきました。
 雨が降りだしそうな天気です。大きな傘を手にしてキャンパスを横断しました。貸し出し期限ぎりぎりの本を数冊返却してから、地下の閲覧席の書架の間を行き来しました。三好典彦『漱石の病と『夢十夜』』(創風社出版)と小海永二訳『アンリ・ミショー全集?』(青土社)の2冊を借りておきました。
 5限は3年生のゼミです。このクラスではマリーズ・ブリュモン著『『星の王子さま』を読む人のために』(世界思想社)をテキストにして読み進めています。小説技法の分析、テーマの分析、象徴的表現の分析などなどの文学作品の読解のために必要なさまざまな知識が詰め込まれている一冊です。実に楽しい一冊です。今日は第2章を中心に読み進めました。・・・帰路は本降りの雨となってしまいました。