『図解雑学ギリシア神話』を愛用しています。

 12時には南浦和のK歯科医院に移動しました。今日は入れ歯の噛み合わせを調整してもらうことになっています。噛み合わせを調べたり、歯形を取ってもらったりで、一時間ほどで診察は終わりました。ところで今日はこれから義歯の調整の作業も入るのです。入れ歯を入れない状態で帰宅して、夕方に出直すという段取りになっているのですね。いかにご老人といえども、歯のない状態ではいささか世間に出るのが不安です。用意してきたマスクを着用して、いったん自宅に帰りました。
 午後は『オレステス』を読み上げました。結末は「デウス・エクス・マキナ」(機械仕掛けの神)が決着をつけるという終わり方です。「デウス・エクス・マキナ」とは訳者の解説によれば「筋が紛糾し収拾がつかなくなって困った作者が、神を介入させることで無理やり決着をつけ劇を終わらせる手法」(p.123.)ですね。しかし、そこに至るまでの主人公オレステスの動きは何とも若々しく感じます。この劇を書いたときのエウリピデスは70代ですから、よほど精神の若々しいご老人だったのでしょう。
 ギリシア悲劇の原型はギリシア神話です。子供の頃は神々と英雄の物語が大好きでした。子供向きの本で読んで色々と想像したものでした。今では細部をあらかた忘れてしまっています。良い参考書が必要ですね。そんな訳で豊田和二監修『図解雑学ギリシア神話』(ナツメ社)をリファレンスブックとして愛用しています。今日も下調べをしながら、あちらこちらを開いて参照しました。
 夕方には再びK歯科まで移動しました。噛み合わせの調整も念入りに診ていただけました。夜には帰宅して、久し振りに夕食が美味しくいただけたのでご満悦です。(写真はエウリピデスの『オレステス』の本とDVDです。)