夕方のタイムセールが迫っていると言うのですね。

 夕方には駅ビルMAREの二階の「カフェ・プレーゴ」で一休みしました。早々と御法度の麦酒をいただきながら、次回の演劇論のハンドアウトに目を通しました。「変身願望」「仮装へのあこがれ」「バロック的」「フォールスタッフ」「カーニバル」「祭りの王」などなどのキーワード群から浮かび上がってくるイメージを思いめぐらしながら時間を過ごしました。劇的想像力が垣間見せてくれる「あちら側の世界」の幻影でしょうか。さまざまなキーワードをHP200LXの百科事典で調べて楽しみました。
 30分ほどカフェで寛いでいたら、駅ビルのアナウンスが聞こえてきました。夕方のタイムセールが迫っていると言うのですね。家人に霜降りのステーキを買ってきてくれと頼まれていたのを思い出しました。階段を降りて一階の精肉売り場に移動しました。現場に着いてびっくりです。何と50人近い人々の群れがすでに列を作っていたからです。
 若い店員さんが注文を聞きながら大きな霜降り肉を一枚ずつ切り落としていきます。列はじわじわと前に進んでいくのですが、別の店員さんが「売り切れの時はご容赦ください」と念を入れています。私の3人前のお客さんが買ったところで、お肉の塊はなくなってしまいました。・・・若い店員さんはお店の中に引っ込んだと思ったら、もう一つの肉の塊を抱えて出てきました。まだ「最後の一つ」があったのですね。おかげで無事にステーキ3枚を手に入れることができました。