雨模様の空がむしろ芭蕉の旅を想わせてくれます。

 奥入瀬渓谷を発って、鹿角市に向かいました。リンゴ園の経営する土産物の売店に立ち寄って休憩しました。無料のリンゴジュースには人の群れが殺到しています。同行の皆さんもリンゴ入りのケーキなどを買い求めています。家人と二人でニンニクを少々買い求めました。店の裏手には本物のリンゴ園があります。近くまで行って可憐なリンゴの花を観察することができました。
 土産物の店を発って移動を開始しました。しばらく周囲にはリンゴ園の風景が続きます。白い花が木々を飾っています。大きな食堂「アントラー鹿角」に移動して、昼食を取りました。大広間にバスの客が詰めかけて食事をするので大変です。団体での食事ですので、糖質制限食は今日は断念しました。
 バスは延々と高速道路を走って、次の目的地を目指します。松島へと向かう途中で雨になってしまいました。幸いバスが松島に着くころには小降りになってくれました。さっそく丸文松島汽船の「第三芭蕉丸」に乗り込んで、30分ほどの湾内見物を楽しみました。雨模様の空がむしろ芭蕉の旅を想わせてくれます。船の中でスコッチをいただきながら、群れ飛ぶカモメたちの姿を追いました。観光船から上がって、瑞巌寺、円通院、五大堂などを見物しました。大通りに並ぶ笹かまぼこのお店などを覗いて歩きました。
 帰路の高速道路はかなりの雨になりました。二日間で1000キロを越える長距離バスの旅です。さすがに疲れも溜まってきました。バスが新白河に着いて、新幹線に乗り換えた時には安堵の念が込み上げてきました。(写真は奥入瀬渓谷です。木々の緑が素晴らしい美しさです。)