芳川泰久さんの『村上春樹とハルキムラカミ』を拾い読みしました。

 芳川泰久さんの『村上春樹とハルキムラカミ』(ミネルヴァ書房)を拾い読みしました。芳川さんは新宮一成氏の「精神分析を、自らの生命的根拠を問うための象徴系列の再生の過程として捉えることができる」という言葉を引用しながら「精神分析は、主体の存在の不可能性を前に、そのあらかじめ奪われている存在の根拠を言葉の行使(思考)によってなんとか手に入れる過程と試行にほかならない。それゆえその過程は、象徴系列の生産という形をとる。小説の誕生である」と続けています。大変に力強い村上春樹擁護の立場を取っています。
 牧田善二著『糖尿病はご飯よりステーキを食べなさい』(講談社+α新書)を読了しました。糖尿病の合併症について詳しく書いてあって参考になります。糖質制限食を勧めているところは釜池豊秋先生や江部康二先生と共通する点です。私はこのところ「御法度」の食品をせっせと摂食してしまいました。反省しています。しばらくストイックに糖質制限食を続けてみようかと思っているところです。
 夕方には散歩を兼ねて駅の周辺を一回りしました。地下のゴミ置き場でゴミを捨ててから、地下の駐車場からエレベーターでペデストリアンデッキの2階に昇ります。夕暮れの風が頬を撫でる時間となっています。まずは須原屋書店に立ち寄って文庫本や新書本を中心に品定めを楽しみました。村上春樹の『ねじまき鳥クロニクル』が新装版になって活字が大きくなっています。買ってしまいたいのですが、本が散乱している自宅の居間を思い出して我慢しました。スーパーに寄ってアサヒのスタイルフリーやチーズを買い求めて帰宅しました。明日は浦和の中学まで研究授業の参観に出掛ける予定です。