漱石の『それから』を素材に講義を進めました。

 3限の「文学」では漱石の『それから』を素材に講義を進めました。ハンドアウト三浦雅士さんの『漱石 母に愛されなかった子』(岩波新書)の内容を紹介するものです。三浦さんの論旨に従って読み進めました。最後に森田芳光監督、松田優作主演の『それから』を少々見て授業を終えました。
 研究室で一休みしてから学生食堂に移動しました。午後の食堂で遅い昼食を済ませました。いったん研究室に戻ってから、借りていた本を抱えて図書館に移動しました。
 一仕事が片付いた後で図書館の地下に降りてくると人心地がつけます。ゆっくりと書架の間を歩き回って本を物色しました。『それから』と『門』の新聞連載時の連載回数を知りたくなり、漱石全集の一冊を借りて帰ることにしました。
 漱石全集は文庫本とは違って新聞連載時の一回分が分かるような編集になっています。文庫本に1、2、3・・・とナンバーを打ちながら作業しました。『それから』は110回分の連載から成り立っているのですね。ここから何か「構造」が読み取れないかどうか考えてみたいものです。
 荷物を点検して帰路に着きました。元荒川沿いの桜並木も風が爽やかです。・・・帰りの電車でもジャック・ルーボーの『麗しのオルタンス』を少しだけ読み進めました。