5限の3年ゼミではビデオを見てみました。

 熊倉先生の『漱石のたくらみ』を紹介しながら、『明暗』の主人公の津田由雄が未完の物語の最後でどのような変身を遂げるのかを考えました。「馬鹿になっても構わない」と変身するはずの津田が大変にスリリングに感じられます。『明暗』について75分ほど語ってから、DVD『ユメ十夜』の中から第六夜を見ました。運慶を演ずるTOWADAさんのダンスが素晴らしくてのけ反ってしまいました。
 受講生の中のお一人、Tさんは漱石のゆかりの地を歩き回りながら研究を続けている方です。(私などよりもずっと漱石に詳しい方です。)いつも漱石についての立派な資料を人数分作ってきてくれます。感謝の気持ちで一杯です。今日も講座終了後のフリートークの時間をたっぷりと楽しむことができました。40分ほどもあれこれとお喋りを楽しみました。
 午後の3時過ぎには研究室に戻って一休みしました。マリーズ・ブリュモンの『『星の王子さま』を学ぶ人のために』に目を通しておきました。図書館から借りてきた半藤一利著『漱石・明治・日本の青春』(新講社)も少しだけ読んでおきました。
 5限の3年ゼミではNHKが放映した番組を録画したビデオを見てみました。サンテグジュペリの生涯を分かりやすくまとめたものです。テグジュペリと愛妻コンスエロのやり取りした書簡の内容なども紹介されています。似た者どうし過ぎて、行き違いのあった二人の想いが見る者に伝わってきます。マリーズ・ブリュモンの『『星の王子さま』を学ぶ人のために』は少しだけ読み進めておきました。