さっそくレポートの採点に取り掛かりました。

takuzemi2010-07-30

 昨日から雨が降り続いています。窓を開けるとベランダから湿気を含んだ風が入り込んできます。ひんやりとするような感触ですね。荷物を取りまとめてバックパックに詰めました。8時30分頃には家を出て大学に移動しました。先週で授業が終わって仕事量が減ってきたためか、頸椎症の症状も軽くなってきた様子です。手の痺れが無くなってきたのを嬉しく感じています。
 研究室のドアを開けて中に入りました。大机の上に「文学」のレポートの山と受講者名簿がうずたかく積み上げられています。(実は昨日帰宅する前に自分でセットしておいたのでした。)さっそくレポートの採点に取り掛かりました。漱石の作品を一つ採り上げて感想を書くという課題です。学生諸君が選んだのは圧倒的に『こころ』がダントツです。それに続いて『坊ちゃん』や『夢十夜』や『それから』でしょうか。中には『虞美人草』をジェンダー論風に論じた人もあります。『吾輩は猫である』は文体が読みにくいのでしょうか。この作品を選んだ受講生は余り多くありませんでした。
 不要な紙の上に「正」の文字を書き付けて、読み上げたレポートを5点ごとにカウントしていきます。20点読み上げたら一休みを入れることにしました。レポート読みはなかなか捗りません。20点で早々に音を上げて学生食堂に移動してしまいました。今日も「糖質制限食」の観点からは「ご法度」となってしまうおソバをいただいてしまいました。食堂の窓からキャンパスの中庭を見ていると、ここ数年でケヤキの樹が大きく育ってきたのに気づきました。キャンパスの緑も学生諸君を見守りながら自らの枝葉を伸ばしているのですね。