猛暑の連続の中のオアシスのような一日となりました。

 午後の2時過ぎには家を出て、南浦和に移動しました。K歯科に予約が入っているのです。今日は噛み合わせの調整のために、夕方にも2回目の治療が入る予定です。先ず2時半からの1回目は歯列に目印となる針金を付けてからレントゲンを撮影してもらいました。次には全身のゆがみを測定してもらいました。歯列の傾きも同時に測定します。最後に上下の歯形を取ってもらいました。1回目は小一時間で治療が終わりました。
 いったん帰宅して居間で読書をして過ごしました。ベランダからの涼しい風がありがたくて嬉しい気分になります。今日はまったくクーラーを必要としない一日です。猛暑の連続の中のオアシスのような一日となりました。アラゴンの『パリの農夫』を分析したミシェル・メイエの本を少々読み進めました。けれども、たちまちK歯科の2回目の診察の時間が近づいてきました。
 K歯科はビルの4階にあります。診察台はすべて窓に面して配置されています。窓からは駅前広場の風景が見下ろされます。信号が変わって横断歩道を渡る人々の群れや絶えず隊列を組み換えていくタクシーの群れなどが面白く眺められるのです。2度目の治療は1時間半ほど掛かりました。
 診察台に横になっている間に窓の外では激しい雨が降りました。けれども診察が終わってビルの外に出るともう雨は上がっていました。寄り道はせずに真っ直ぐ武蔵浦和に戻りました。改札を抜けてペデストリアンデッキに出たら空の一角が夕日に赤く染まっていました。