津和野ではガイドさんの案内で観光スポットを巡りました。

 12時35分には錦帯橋に着きました。5つのアーチ形の橋が連なるさまは一瞬、夢の中の光景かと思うような風景です。バスを降りて家人と向こう岸まで渡ってみました。アーチを登り降りする人々の表情が近景になったり遠景になったりと変化するさまが何とも面白いのです。それにしても大変な暑さです。11時20分には全員がバスに集合して、次の目的地の津和野を目指しました。
 津和野では現地のガイドさんの案内で市内の観光スポットを巡りました。用水路の中で泳ぐ大きな色とりどりの鯉たちにグループの皆さんから歓声が上がりました。ほとんどの人がデジタルカメラを持ってきています。シャッターを切る人々が鯉の姿を追いかけます。・・・森鴎外の生家も見学しました。古風な格調の高い家に凛としたものを感じました。幼少時の林太郎の勉強部屋という一室にも想像力をかき立てられました。
 津和野ではワサビの栽培が盛んだそうです。静岡とは違って調味料としてよりは食材そのものとして加工するようです。例えばワサビの醤油漬けですが、これが何とも美味いのですね。お酒の肴にもぴったりです。・・・和紙の資料館などもあります。現地のガイドの方が器用な人で手漉きの和紙を作る工程を披露してくれました。なかなかの手さばきです。
 津和野から萩へと抜ける道は「日本人の原風景」とでも言えるでしょう。落ち着いた村里が広がっていました。目の前に山があり、目の下にはたんぼがある。そして、たんぼには水稲が重々しく稲穂を実らせているのです。「いつか来た道」であります。「赤トンボ」であります。夕日に照らされた田園風景に見取れているうちに、バスは今日の宿の「ホテルたなか」に到着しました。まだ6時前です。(写真は錦帯橋です。子供たちが面白がってはしゃいでいます。)