図書館の地下の閲覧室は学生諸君の姿もまばらです。

 家人に作ってもらった蕎麦を食べて昼食にしました。少々早めの昼食です。午後は大学の図書館まで出掛けてみようと思い立ったからです。昼のニュースを見ながら、荷物を取りまとめました。武蔵浦和発12時26分の武蔵野線に乗って移動を開始しました。北越谷から大学までの道はかんかん照りです。自動販売機でペットボトルの水を一本買って図書館に直行しました。
 図書館の地下の閲覧室は学生諸君の姿もまばらです。大きな机を独占して仕事に取り掛かりました。ところが上手く言葉が出てこないのですね。たたき台になるB4の拡大コピーに赤ペンで追加の書き込みを加えていくという基本的な作業がなかなか捗りません。ゆっくりとマインドマップでも作りながら進める方が良いのでしょうか。
 いくつかのパラグラフを手直ししているうちに分かったことがあります。比較的に飼い馴らしやすいパラグラフと頑固に飼い馴らされることに抵抗するパラグラフとがあるということです。後者は野生のパラグラフとでも呼びましょうか。今後の方針としては、プラグマティックに飼い馴らしやすいパラグラフから片付けていくのが良かろうということでしょうか。そう考えると、いくぶん気分が軽くなってきました。
 関容子さんの『日本の鴬 堀口大学聞書き』(角川書店)の第9章は「子供のときから作文が得意」と題されています。堀口大学先生が小学2年生の時に書いた作文「大阪」が全国コンクールで受賞したエピソードが語られています。「だから僕は作文の時間が少しも苦にならなかったけれど、友達はみんな苦手らしくて、/「大ちゃんはどうしてそんなに早く書けるの?」/と不思議そうにたずねるの。/「どこからでも書いてごらんよ、どこからでも書くんだよ」/と僕は得意でしたね。」・・・楽しげな会話の様子が伝わってきます。(何とも暑くてペットボトルの水が欠かせません。)