ランボーの「福音書にかかわる散文」を読み進めました。

takuzemi2010-10-15

 このところ外出するたびに電車が遅れてくれます。今朝も武蔵野線のホームで遅れの出た電車をだいぶ待たされてしまいました。幸い新越谷での乗り換えはスムーズに行きました。何とか始業のチャイムのなる10分前までには大学に着きました。
 慌てて教材・教具を点検して移動用のボックスに詰め込みました。重いテープレコーダーも提げて3307教室に移動しました。今日は学生諸君に練習問題を考えてもらう作業が中心になりました。すべて「複合過去」の時制を作るという問題です。一般の他動詞と場所の移動に関する自動詞(「行く」「来る」など)とでは用いる助動詞が異なるので注意が必要です。PAUSE LECTUREも二つの文のうちの一つを読み上げておきました。最後にオルセー美術館ドガの踊り子の絵についてのビデオを少々見て終わりにしました。
 2限は「ランボー読書会」です。相棒のFさんが今日はテクストの試訳を用意してきてくれました。それを参照しながらランボーの「福音書にかかわる散文」を読み進めました。ランボーのテクストは「福音書」を「改変」することによって自己のテクストを成立させるというアクロバティックな記述法をかいま見せてくれます。今日の読書会では聖書も大いに活躍してくれました。「ヨハネ福音書」の第2章などの記述がランボーのテクストの基底となっているからです。ブリュネルの記した詳細な注も大変に読みでがあります。今日は本当に楽しい90分を過ごしました。