見沼田んぼをたっぷり90分ほども歩いてきたのです。

 7日の日曜日は起き抜けから頑張りました。朝の一番の時間帯を読書に充てたのです。『シェリの最後』を読み上げてしまおうという訳です。主人公の美貌の青年が心の中に大きな空虚を抱えたまま生きているさまが見事な筆致で書き尽くされています。大変に面白い一冊でした。コレットという女性作家の存在感も大いに上昇しました。『シェリの最後』を読み上げてから、居間の本棚の整理に取り掛かりました。160冊ほどの本を処分することに決めました。
 8日の月曜日には浦和の古書店・M書房のご主人に本を引き取りに来ていただきました。居間のあちらこちらに積み上げられていた本の山がすっきりとしました。「断捨離」ですね。
 午後は長い散歩に出掛けました。見沼田んぼをたっぷり90分ほども歩いてきたのです。東浦和武蔵野線を下車して、川沿いに明けの星女子校の脇の道を抜けて、念仏橋まで歩きました。大崎橋から見沼のディープ・ゾーンに入り、国昌寺橋、総持寺橋と歩きました。国昌寺の境内は私の大好きなトポスの一つです。ベンチで一休みして、疲れた足を休めました。(実は魚の目が結構痛んでいるのです。)それから五斗薪橋、見沼自然公園と歩き、最後に締切橋からバスに乗って大宮に出ました。
 バスの車窓からの風景を眺めているのも面白いものです。田園風景がしだいに街の風景へと変わっていきます。大宮駅で快速電車に乗って座席に座りました。気がついたら電車の床に私のランニングシューズから落ちた土がこびりついています。「この汚れは見沼田んぼの土なのだな」と妙に納得がいきました。