デカルトとパスカルとについて話しました。

 3限の「ヨーロッパの文学」ではデカルトパスカルとについて話しました。先ずはデカルトの生涯について簡単に話してから、後半はパスカルのテクストの特徴でもあるレトリカルな表現について話しました。レトリックについての私の話しの内容は多くの部分を佐藤信夫先生の著作に依拠しています。とりわけ参考したのは『レトリック感覚』(講談社)です。佐藤氏はこの本の中でパスカルにも言及しています。パスカルの思想を「本質的にレトリカルな思考」なのだと位置づけています。・・・授業終了後に一人の女子学生が駆けてきました。私の目の前に一冊の本を差し出しました。見れば何と佐藤信夫先生の『レトリック認識』(講談社学術文庫)なのですね。図書館から借りて、半分ほど読み終わったところだと言います。
 研究室に戻って一休みしていたら、英文科1年のK君がやって来ました。小論文の書き方を指導してほしいと言って、熱心に私の研究室まで通ってきます。先日預かっていた小論文には目を通してあります。その小論文を返却して、感想も語っておきました。
 帰路は出津橋から眺める夕日が何とも見事でした。元荒川の彼方に真っ赤な夕日が沈んでいくのですね。・・・北越谷の駅で東武線に乗ったら、中国文学科のU先生にお会いしました。車中ではゼミ生の諸君をどう指導するかという話題で盛り上がりました。新越谷の書店に寄っていくという先生と別れて、お先に武蔵野線に移動して帰路に着きました。