漱石の勉強も再開していきたいと思っています。

 3限のフランス語6では「フランスへようこそ」を読み進めました。付属のビデオの方も良く見たものです。もう1章見ると一本目のビデオが終わってしまいます。今日は「お医者さん、SOS」と題された章を学びました。ベビーシッターを頼まれたフランソワーズが居間でテレビに見入っている間に、子供たちがお菓子を食べ過ぎて、お腹を痛くしてしまうというエピソードです。
 4限の4年生のゼミでは若林幹夫氏の「漱石のリアル」からの文章を読んでみました。漱石の『こころ』の主人公「先生」の自殺の意味は何だろうかと問いかける試みです。「K」の自殺を「先生」の過去と未来を繋ぐ結節点として位置づけています。「先生」の過去のすべてが「K」の自殺に向かって突き進む時の流れであり、「先生」の未来のすべてが「K」の自殺から発した時の流れとなっていると言うのですね。大変に面白い論文でした。
 少年向けの冒険小説がむしょうに読みたくなりました。図書館に移動してラルフ・イーザウの『暁の円卓』(長崎出版)の第3巻を借りておきました。漱石の勉強もぽちぽちと再開していきたいと思っています。今日は小森陽一先生の『漱石論 21世紀を生き抜くために』(岩波書店)を借りておきました。図書館を出てキャンパスを横切っていると空気が冷えきっています。本当に寒い一日となってしまいました。夕闇の迫り来るのも早いような気がします。