「同好の士」がいてくれるのは有り難いことです。

takuzemi2010-12-10

 来週の火曜日からは補講の期間に入ります。火曜日から金曜日に掛けて授業を担当している私にとって、今日が年内の最後の授業日となります。そんな訳で気分も少々軽くなっています。今日はジーンズにセーター、革ジャンパーというラフな出で立ちで大学に出掛けることにしました。ところがエレベーターを降りて駅前広場に出て後悔しました。大変な寒さなのです。マフラーも手袋も持ってこなかったことが残念でした。大学の正門の前からは、雪で白くなった富士山が遠く望まれました。
 1限のフランス語は「小さなコント」の第5章を読み進めました。ちょっと間の抜けたお百姓さんが市場までロバを買いに行くという笑い話です。大事な部分は板書をして注釈を加えながら、一行ごとのテクストの訳文は学生諸君に考えてもらいつつ進めました。何とか第5章のすべてを読み上げることができました。
 2限は相棒のFさんと二人で「ランボー読書会」を楽しみました。今日もランボー研究者のブリュネル氏のテクストを読み進めました。ランボーの「福音書にかかわる散文」を分析したテクストです。なかなか難しくて立ち止まる部分が数カ所もありました。それにしても「同好の士」がいてくれるということは有り難いことです。一人だったらこんなに長い期間にわたってランボーのテクストと取り組むことはできなかっただろうと思います。
 昼休みは研究室のコンピュータを立ち上げて、France Cultureを聴きながら茫洋として過ごしました。ぼんやりとする時間というものも悪くありません。