退職なさる先生方を囲んでの「感謝と激励の会」が開催されるのです。

 午後は「ヨーロッパ」という雑誌のアラゴン特集号を引っ張りだしました。シュザンヌ・ラヴィスという方がアラゴンの『オーレリアン』や『ブランシュまたは忘却』の中にフローベールの『感情教育』の反映を読み取っている論文を読み直しました。テクスト相互間作用と言われる現象をテーマにした論文です。アラゴンの『ブランシュまたは忘却』ではラストシーンでフローベールの『感情教育』の文章がそのまま「引用」されてしまうということまで起こるのですね。他人の小説の文章の一部を自分の小説に引用してしまう訳です。この論文が大変に面白かったので、『ブランシュまたは忘却』と『感情教育』を読み直してやりたくなりました。
 午後の2時40分からは会議室4に移動して外国語教育委員会となりました。委員長のH先生の司会で会議が進められます。先ずは2011年度の会議日程の確認、次にはe-learning導入の問題点の検討、外国語シラバス記入に関する問題点の検討などが行われました。会議は1時間ほどで早めに終わりました。
 午後の5時半からは学生食堂の2階に移動しました。今日は退職なさる先生方を囲んでの「感謝と激励の会」が開催されるのです。入試の仕事などで一緒に何年間もお付き合いさせていただいた人間科学部のT先生も退職なさる先生方の一人です。ぜひご挨拶をしたいという思いで会場に出掛けました。T先生としばらく昔話を楽しむことができて幸せでした。
 会場には大勢の教職員が集まって盛会でした。私も御法度のビールをいただいてしまいました。料理の方はできるだけ「糖質」を避けていただきました。文学部日本文学科のK先生も退職なさる先生方の一人です。大学での思い出話を楽しく語っていただきました。有り難うございました。(画像は古い雑誌「ヨーロッパ」のアラゴン特集号です。拡大コピーを取って読んでいます。)