暗い部屋の中にはルオーの作品が数店展示されています。

 先ずはルオーの礼拝堂を訪問しました。暗い部屋の中にはルオーの作品が数店展示されています。ステンドグラスもルオー自身の作ったものです。パイプオルガンの音が宗教性を感じさせてくれました。ほの暗い狭い空間なのですが、不思議な充実感を感じさせてくれるトポスでした。
 続いて清春白樺美術館を訪問しました。こちらにもルオーの作品が数多く展示されています。絵の好きな風船さんの滞在時間がどんどん長くなります。私もルオー作品を絵葉書にした土産物を買っておきました。白樺派の作家たちがルオーの作品に感動したという逸話なども面白く知ることができました。
 再び庭に出て桜の花を楽しみました。ベンチに座って三人でワインを少々いただきました。風船さんが自家製のキューリの塩漬けやフランスパンを持ってきてくれたのです。水澄子さんはスケッチブックを取り出して得意のスケッチを始めました。(実は食事を取ることは美術館の敷地の中では、ご法度の行為なのです。御免なさい。)
 帰路は甲府まで出て甲府城に立ち寄りました。天守閣の前に広い芝生の広場があります。その広場で三人で寝そべって一休みしました。今日の小旅行は登りの坂が多くて、どうしても健脚向きが続いたからです。草臥れました。芝生に寝転んで空を見上げるなんて本当に久し振りです。
 楽しい一日にも終わりが来ます。甲府からはスーパーあずさで帰路に着きました。一時間ほどで旅の終りが近付いてきました。八王子で風船さん、水澄子さんと別れて立川に向かいました。楽しい一日も終わりに近づいています。(写真は清春白樺美術館の敷地内にある藤森照信さんの設計した茶室です。不思議な空間を作り出しています。)