相棒のFさんとの「ランボー読書会」を楽しみました。

 10地40分からは相棒のFさんとの「ランボー読書会」を楽しみました。今日も『地獄の季節』の「草稿」を巡ってのブリュネルのテキストを読み進めました。「草稿」の文章は「決定稿」に比べれば不完全なものです。けれども、その中に私たちが見慣れている『地獄の季節』のテクストとなるはずのものの萌芽がぎっしりと詰め込まれているのに驚きました。私は「天才の温床」という言葉を思い出しました。
 昼休みの学生食堂の混雑を避けて、まっすぐ図書館に向かいました。実は返却期限を越えてしまった本が一冊あります。ペナルティーを課される前に返却しなければなりません。無事に本を返却してから、地下の閲覧席でしばらく原稿を読み直しました。新刊のコーナーでテレーズ・ムールヴァ/湯原かの子訳『その女の名はロジィ ポール・クローデルの情熱と受苦』(原書房)を借りて学生食堂に移動しました。
 5限は3年のゼミです。前回は自己紹介がメインの作業でした。マリーズ・ブリュモンの『星の王子さまを学ぶ人のために』(世界思想社)の輪読の作業に入るのは今日が第1回となります。K君たちの作ってきてくれた冒頭の部分の要約を配布して勉強に取り掛かりました。「パラテクスト」や「ビルドゥンクスロマン」などの重要なキーワードは立ち止まって一つずつ確認していきました。今日はゼミの雰囲気もなかなか盛り上がりました。最後にコンパの打合せをして解散しました。(3号館の非常階段から中庭を見下ろすと、木々の緑で一杯です。緑が美しい季節ですね。)