中庭で英文科の4年生のI君に会って、びっくりしました。

 12時過ぎには家を出て、さいたま市立美園中学に向かいました。英文科のI君が教育実習に出掛けている学校です。今日はそこでI君の研究授業が予定されているのです。いつもの通学路の途中の東川口で下車して、埼玉高速鉄道に乗り換えました。一駅で終点の浦和美園です。
 美園中学のホームページで浦和美園駅から中学までは徒歩で20分ほどと確認してありました。ところが地図を片手に歩きだしてみたら、思いの外、道は難路なのですね。自動車が高速で突っ走る橋の隣の歩道を首をすくめて歩かなければなりません。鶴巻陸橋を越えて細い道に入ってから、やっと一息付くことができました。
 校長のH先生と校長室で30分ほど四方山話を楽しみました。この中学校でも世代交代が進んで、20代、30代の先生方が急速に増えてきていると言うのですね。・・・その後でI君の英語の研究授業を参観させていただきました。ゲーム性を交えた、大変に面白い授業でした。何よりも生徒さんたちが授業を楽しんでいたのが一番の美点でした。
 研究授業が終ってから、大急ぎで大学に移動しました。先ずは研究室で一休みしました。それからゼミの教室に移動しようとキャンパスに降りました。中庭で英文科の4年生のI君に会って、久し振りの出会いにびっくりしました。I君は先日の津波で家を失ったのです。幸いご家族はみんな無事で、避難所で生活していると言います。週に一回ぐらいはI君も家族のもとへ帰るという生活をしていると言います。「ぼくらはまだ命が助かっただけでも幸せです」という言葉に感銘を受けました。(今日の一枚は別所沼のメタセコイアの緑を選びましょう。木々の緑は昔から生命のメタファーでもあったことを思い出したからです。)