デビッド・アレンさんの言う「ゾーン(zone)」に入り込んでしまったようです。

 3限の「文学」では松下浩幸氏の「『三四郎』論−「独身者」共同体と「読書」のテクノロジー」からの抜き書きで作ったハンドアウトを利用して漱石の『三四郎』に見られる本郷文化圏に棲息する男たちの生態を考えてみました。キーワードは「ホモソーシャル」や「女性嫌悪」などです。書斎という特権的な空間が読む主体としての男と読まれる客体としての女とを強烈に差別化していくものだということが良く分かりました。
 松下浩幸氏の論文が大変に面白いものなので、話しているうちに次々と話題が派生してきます。Webを利用して色々と調べごとを済ませておいたのも正解でした。今日は私自身この話題に乗ってしまいました。デビッド・アレンさんの言う「ゾーン(zone)」に入り込んでしまったようです。いつもはビデオやDVDを30分ほど見るのですが、今日はお喋りだけで90分を過ごしてしまいました。
 研究室で一休みしました。今日はK歯科の予約が入っています。早めに荷物をととのえて帰路に着きました。バックパックの中には週末に自宅で読み返す予定の加藤晴久先生注釈の『自分で訳す星の王子さま』(三修社)も詰め込みました。今日は夏日になってしまい、背広を着ていると暑いぐらいです。そろそろクールビズに切り換えるべきか思い悩んでいます。
 K歯科との出会いはラッキーでした。院長のK先生もスタッフの皆さんも素晴らしいチームワークなのです。今日は早めに治療も終わりました。南浦和から武蔵浦和に帰り、駅前の須原屋書店に立ち寄りました。午前中に2冊も本を買ったのを思い出したので、買わずに店を出ました。カフェ・プレーゴで御法度のビールをいただいて茫洋とした時間を過ごしました。(写真は今日の「文学」のハンドアウトと『三四郎』の一ページです。三四郎の三つの世界をマーキングしてみました。)