久し振りに「ランボー読書会」を楽しみました。

takuzemi2011-06-17

 10時40分からは相棒のFさんと二人で久し振りに「ランボー読書会」を楽しみました。実は先週、先々週と2週続けて実習校での研究授業参観の用事が入ってしまいました。読書会を中止しなければならなかったのです。3週間ぶりの読書会なのです。今日もランボー研究者ブリュネルの『地獄の季節』の草稿を分析したテクストを読み進めていきました。冗長な部分もあった草稿を決定稿へと高めていったランボーの緻密な作業をブリュネルは跡付けていきます。なかなかスリリングな読書の時間となりました。
 読書会の後の昼休みにはノートを開いて小さなブレーンストーミングを楽しみました。「漱石と<五感>の表現」という切り口でテクストを読み直してみたいと思っているからです。漱石の俳句や漢詩の中にも微妙な身体感覚を書き込んだ表現が色々と見つけられそうです。『門』の主人公・宗助には意識が狭くなったり広くなったりする揺れが大きく書き込まれていると思います。そうした表現をテクストを読み込んで位置づけてみたいと思っています。(夏休みの宿題ですね。)
 来週の「文学」ではどんな話しをしようかと考えました。データの入っているUSBメモリーを研究室のコンピュータに差し込みました。「文学」のフォルダーの中に入っているデータを色々と調べてみました。時にはパワーポイントのスライドショーも実際に行ってみました。土田知則・青柳悦子『文学理論のプラクティス』(新曜社)からの抜き書きが面白そうです。「来週は漱石を離れていくのですか?」と質問が来そうです。いやいや。この抜き書きから漱石の後期小説に接続させていく予定なのです。テーマは「カオスの遇し方」ですね。