『星の王子さま』の英訳版などを買った記憶があります。

takuzemi2011-08-12

 大昔の話です。今から何十年も前の私が高校生だった頃の話です。その頃は猛烈に本に飢えていました。私は狭山市の住人だったのです。大きな本屋さんのない町でした。高校の友人から入間市の駅前に洋書を置いている本屋さんがあると教えてもらいました。この本屋さんではスタインベックの『老人と海』、ジョージ•オーエルの『動物農場』、それからサンテグジュペリの『星の王子さま』の英訳版などを買った記憶があります。この『星の王子さま』を読んだことが私がフランス文学を学ぶきっかけになったのかも知れないとも思っています。
 朝はゆっくりと家を出て大学に向かうことにしました。今日読むための面白い本はないものかと書斎であれこれと物色しました。ふと目に止まったのが篠沢秀夫先生の『フランス文学精読ゼミ』(白水社)です。今まで気がつかなかったのですが、表紙のイラストの篠沢先生がルーペで拡大している文章はランボーの『地獄の季節』の冒頭の文章だったのですね。これは大発見でした。(今まで気づかなかったのが馬鹿みたいです。)
 今日もかんかん照りの天気が続いています。駅前のパン屋さんでサンドイッチとペットボトル入りの水を買って大学に移動しました。元荒川沿いの小道に入ると並木のトンネルのお陰で涼しくなります。涼を求めて老夫婦がベンチでくつろいでいました。それにしても大変な暑さです。